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カルルス温泉の自然環境

 

カルルス温泉が心身に与えてくれる効果は、温泉の泉質によるものばかりではなく、周辺の恵まれた環境がもたらす効果も無視できません。

温泉街は高い山々に三方を囲まれた狭い谷あいにあり、残る一方はなだらかな斜面を経て太平洋に面しています。つまり緑の豊かな森による静寂さと清浄な空気、さらに原生林が発するフィトンチッド(芳香性テルペン系物質)が自律神経に働いて気持ちを落ち着かせたり、血圧を下げたりしてくれるのです。また、温泉街の中央を流れる千歳川からは、心身に鎮静的に作用するマイナスイオンが空気中に多量に発生していますし 太平洋からの海風にはカルシウムやマグネシウム、ヨードなどが含まれていて、これもまた同様に作用します。

ここでは日中は海風が、夜には山風が通り抜けるため、フィトンチッドやマイナスイオン、それに交互に加えられる海風と山風によって自律神経が軽い刺激を受けることになります。その結果、ホメオスタシス(体内の環境を一定に維持する生体防御機構)や自然治癒力が鍛えられて、内外からの異常刺激(例えば細菌感染やストレスなど)に対する抵抗力が強まると考えられます。

よくカルルス温泉がストレス関連性疾患、心身症、ノイローゼなどに効果があるといわれていますが、温泉浴だけでこのような症状に効果があるとは疑問で、地形や気候の影響も加わった総合的な効果といえましょう。

千歳川の清流